イライラしない方法、結局は自分をどうするか
イライラしない方法のひとつとして、最近はよく自分を騙すようにしている。
友達と約束をしていて、相手が30分遅刻をしてきたとする。
「ごめんねぇ、急に上司に捕まっちゃってさぁ、くだらない話を延々とされてさぁ」
そんなこと知るか。どうして約束があるから帰らせて下さいといえないのか。僕を待たせてまで上司のくだらない話をなぜ聞かなきゃいけないのか。もし約束の相手が僕ではなく、さらに上の上司だったらその旨を伝えて早く帰るだろう?
「時間の感覚が違うんだ」
そう思えばイライラも半減する。忙しい中での30分と僕が待たされる30分。仕事終わりの慌ただしい中での30分はあっという間。待たされる30分はとても長い。だから悪びれる様子もない。それどころか「できるだけ頑張って早くきた」感を出すところなど、色んな感覚が違うみたい。
仕事で言い争いになったとする。ありもしない状況を想定して、それに対する対策を考えろという。パソコンが突然壊れたらどうするんだなんて言われたって知るか、そんなの。あなた自身が壊れる可能性のほうが大きいですよ。相手はそれが正しい意見だと堂々という。僕はそんなのあり得ないという。
「感覚が違うんでしょうね」
そう思えばイライラも半減する。そもそも思考回路が違うのだ。僕は日本語を喋り、相手はハナモグラ語をしゃべる。話が通じるわけがないじゃないか。「前向きに検討します」この答えが正解となる。あの件はどうなったといわれれば「記憶にございません」と答える。これが正解。政治家や官僚はやはりかしこいと思う。
そうしてイライラは半分になる。言い換えれば、半分はイライラしている。だけども、それをも誤魔化そうと努力する。あいつは馬鹿なんだから。下流の人間なんだから。そんな蝕まれた気持ちでなんとか誤魔化す。
そうすれば、それが僕のデフォルトとなりイライラも格段に減るのではないだろうか。「感覚が違うのだから仕方がない」と本当に思える日がくるのではないだろうか。
大切なのはそこに近づける努力。僕は僕の理想とする人間になりたいのだ。理不尽を理不尽と思うことなく、余裕の気持ちで日々を過ごせるようになりたい。