ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

物を捨てるために用いたい道具とは

捨てる

無理に捨てる必要があるか?

ミニマリストになるために自分の気持ちとは裏腹に無理矢理モノを捨てようとする人がいる。そこまでしないといけないのだろうか?無理をしてまで捨てる必要があるのだろうか?

 

その行為は「必要でもないのにモノを買ってしまう行為」と共通した気持ちがあるような気がする。要はそれが自分にとって必要かどうか。気持ちが追いつかないということであれば、まだ必要なのだろうと思う。無理をすると心が乱れる。泣いて馬謖を切る必要はない。

 

瞬間の気持ちを逃さない

無理せず少しずつ断捨離をすすめていく。少しずつモノは減る。定期的に今時分が持っているモノを見直す。

 

すると、ある瞬間、ふいに「これ、いらないや」という気持ちが芽生えることがある。その直感を大事にしたい。それ以上、余計なことは考えない。この瞬間の気持ちを逃さないようにする。

 

ここで躊躇してしまうと「やはり、なにかに使えるかも」「そういえば、これには思い出が」などと昨日までの自分のささやき声が聞こえ始めてくる。昨日までの自分はとてもやっかいだ。今この瞬間の自分を信じるべきだ。

 

ゴミ袋の活用方法

「これ、いらないや」という気持ちが湧いたら即行動。なにをするか?ゴミ袋に入れてしまうのである。

 

すると不思議なことにゴミ袋に入れられたそれはゴミにしか見えなくなる。ゴミ袋に入っているモノはゴミ。それは単なる固定観念ではあるが、この方法に限っては、その固定観念を利用すべきである。

 

すぐにゴミ捨て場に持っていく必要はない。次のゴミの日までそこに置いておく。次のゴミの日までの時間というのは実はとても大事。捨てたいと思ったその瞬間の気持ちが本当の気持ちであるかを確かめるために必要な期間なのだ。

 

「あなたのことがキライになったわけじゃない。だけど、少し考える時間をちょうだい」

 

さて、別れはやってくるのだろうか。それともやはり彼のことが好きなのだろうか。

 

ゴミ袋の中にいるそれは静かにそのときを待っている。なにひとつ文句も言わず。あなたはそのゴミ袋の中のモノが気になるだろうか。

 

「やはり必要かもなぁ」

 

そんな気持ちが蘇ってきたら、取り出してあげればいい。「ごめんよ、失ってみてはじめてキミの大切さに気がついた」まだ、失っているわけではないから、いくらでも取り返しが付く。そっとそれを取り出し、今度こそは大切にしてあげればいい。

 

だけども僕はそのような気持ちになったことはほとんどない。そこになにを入れたのかさえも思い出せない。だとすれば、それは自分にとってやはり必要ではなかったもの。

 

次のゴミの日がきたときに「ありがとう」という気持ちとともにお別れをすればいい。そして、このような別れを二度としないと誓う。余計なモノは買わないということだ。