ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

手拭い論

てぬぐい

今の職場の人は、なぜかみんな手を洗うのが好きみたいだ。部屋を出るときに手を洗い、帰ってくるとまた手を洗う。前世はアライグマだったのかもしれない。みんな同じアライグマの家族だったのかもしれない。それか妖怪あずき洗いだったか。ん?それはあずきを洗うのが好きなだけで、手を洗うのとは関係ないんだっけ?

  

手を洗うのはいいのだが、みんな共通のタオルで手を拭いている。イヤじゃないのだろうか?イヤじゃないからそれを使っているのだろうが、僕は他の誰かが使ったタオルで手を拭くのはとても抵抗がある。家族ならまだしも他人だよ?同じ職場の人とはいえ他人だよ?やはり前世は同じ家族のアライグマだったのかもしれない。僕は他人とタオル共有するのが嫌だから常に手拭いを持ち歩いている。

 

僕は一時期手拭いコレクターだった。結果的に30枚くらい集まった。僕が手拭い好きなのを知ってプレゼントしてくれる人もいた。モノを捨てはじめてからはコレクションするのはやめた。やめたが今でも店に並んでいる手拭いを見てまわるのは好きだ。手拭いのデザインは意外と定番のモノが多い。そして女性向けのデザインのモノが多い。定番柄で気にいったモノはすでに持っているし、女性向けのモノはさすがに僕には合わない。

 

30枚持っていれば、お気に入りではなくなるモノも出てくる。そんな手拭いは台所用の布巾として活用している。プレゼントとして頂いたモノはデザインが好みではなかったり、使用感があまり好きではないものが多かった。なので全て布巾として使用している。それらは食器を拭くだけでなく、シンクまわりやテーブルを拭いたりもする。そんな使い方をしていると手拭き用のそれと比べ、かなりゴワゴワしてくる。洗剤とか油の影響なのだろうか?

 

洗う時は洗濯機に入れる。布巾用の手拭いも手拭き用の手拭いも一緒くたに洗う。最初は見分けがつくかな?と心配だったが、心配することはなかった。きちんと自分の中では仕分けはできている。布巾用は最終的には雑巾にし廃棄する予定だ。だが、手拭いというのはとても丈夫で、いつまでたっても破れそうにない。布巾用が一枚減ったら、手拭き用を布巾用にし、新たに一枚買おうと思っているのだが、当分実現できそうにない。

 

手を洗う話の続きをしようと思う。冬になると手洗いやうがいが推奨される。手洗いは石鹸をつけ、指先や指の間を念入りに洗うように言われる。手洗いの時間はハッピーバースデーの歌を2回歌うとちょうどいいらしい。これはいいことを聞いたと思い、さっそく実践してみた。ひとりでハッピーバースデーを歌いながら、手を洗っていると少しさみしさを感じた。さみしくないようにマリリン・モンローを真似て歌ってみたが、よけいに悲しくなったのでやめた。