ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

ストック癖が治らない

ストック

1.在庫品。手持ちの品。「ストックが底をつく」
2.ためておくこと。蓄えておくこと。「食料品をストックする」

 

ストック品は少ない方がいいというのが僕の理想。現実の僕はそれに反した行動をとっている。ストック品がないことに気がついたときの喪失感。

 

「あぁ、朝食のオートミールがない」

 

「サプリメントがない」

 

「洗剤がぁぁぁ」

 

どれもこれもそれがないからといって別段困るわけではない。それは知っている。でも、いつものそれがないとわかった瞬間、僕はとても落胆するのだ。

 

昨日の続きの今日がそこで終わってしまうことの喪失感。当然、それがあると思っていたのになかったときの失望感。「いつもと一緒」というのはとても安心できるのだ。

 

例えば、朝食のオートミールがなかったとき。そのときはなにか別のものを食べればいい。ふるさと納税のお礼の品でもらった餅を食べてもいいし、コンビニに行ってなにかを買ってくればそれでいい。なんだったら食べなくてもいい。

 

例えば、サプリメントがなかったとき。健康のためにと思ってビタミンD、フィッシュオイル、マグネシウムを毎朝適量摂取しているのだけど、それを摂取しなくても別に死ぬわけじゃない。すぐさま健康がそこなわれるわけでもない。通販で買って、それが僕の元に届くまで待っていればいいだけの話だ。だけども、それができない。

 

不安。それがストック品がなくなってしまうことに対する僕の気持ち。ようするに僕の気持ちの問題であって、それがなくなってしまったからといって現実的になにがどうかわるわけでもない。モノを備蓄することが心の安定に繋がるとも思えない。

 

ストック品を持ちたくない。ストック品をきらしたくない。このふたつの気持ちを解消するための方法はただひとつ。ストック品がきれそうなギリギリのところで次のものを買う。それができたときのうれしさったら。安定した心の状態でものを買うときよりも、はるかに購買欲は満たされる。