ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

掃除は汚れたからするものではありません

バケツ

今年はあえて大掃除をしなくてもよさそうだ。考えてみれば掃除のために年末の1日を潰してしまうのはもったいない気がする。1日8時間の大掃除。そんなことをしなくても、毎日10分ずつ掃除すれば年間で60時間掃除をしたことになる。毎日の掃除のほうがきれいになるわけだ。毎日10分の掃除は運動にもなる。

 

だから、「一日たった120円で健康が手に入ります!」なんていう宣伝文句に惑わされる必要もない。健康のためにと年間で4万円を超える出費をする。メリットはあるのだろうか。金で買う健康は本当の健康なのだろうか?そのために身を粉にして働かないといけないのに。

 

掃除は汚れたからするものではありません。

 

なるほどと思った言葉のひとつである。汚れた状態になったのでは遅い。汚れないように掃除をする。汚れた部屋を見ると気持ちが少しザワザワする。だから、ザワザワしないように掃除をする。毎日ごはんを食べて歯を磨いて、会社に行って、コーヒー飲んで。そして、掃除もする。掃除は週末や年末の特別な作業ではなくて、毎日する当たり前の日常でありたいと思うわけだ。

 

ところで、マツイ棒の人は玄関も全て拭き掃除するそうだ。「土足でいる部分を拭き掃除するの?ありえねー。」そう思っていたが、毎日掃除をすれば汚れない。土足とか関係ないくらい綺麗な状態が保てる。汚れないから掃除も苦にならない。苦にならないから掃除が毎日できる。掃除は苦行ではない。玄関とリビング、キッチンを区別する理由はないと思うが、僕は残念ながらまだ玄関の拭き掃除のレベルまでは到達していない。

 

年末大掃除となると、まずは道具を一式揃えたがる人がいる。昔の僕だ。風呂には風呂用の洗剤。ガラスにはガラス用の洗剤。床には艶がでるようにワックス効果のある洗剤。そうやって、年一回の掃除のために道具が増える。次の年に大掃除をする頃にはそれらの道具の存在なんて忘れているから、また同じような道具を買うことになる。勉強前に机の上の整理整頓をして満足してしまう心理と同じなんだと思う。

 

少し話はそれるが、僕は以前にも増し、歯の掃除も頑張っている。歯医者にすすめられるままに歯間ブラシを使って歯の間を掃除するのだが、これが見事に口の中が血だらけになる。しかし、毎日続けていると歯茎も健康な状態を取り戻すのか、出血することもほとんどなくなった。掃除とは健康を取り戻すことなんだと思うのだが違うだろうか?