ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

いかにそれに愛着を持たせるか

BLACK+DECKER

モノは大切にしようねという話。

 

僕は庭の木を切るためにブラックアンドデッカーの高枝チェーンソーを使用している。一般的には高枝切りバサミなのだろうが、ハサミはある程度の太さの枝しか切れない。それ以上の太さの枝を切るためにチェーンソーを使っている。

 

長さは二メートルくらい。間を継ぎ足すこともできて、その場合は三メートルくらいになる。重い。三メートルの先端にはチェーンソーがついているので持ち上げるとしなる。そんな重いものを使って高いところの枝を切ろうっていうのだから一苦労だ。

 

首は痛くなるし、真上から木の粉はふってくるし。それでも目的の枝が切れるとスッキリする。今までとは違った景色になる。

 

BLACK+DECKER

 

ある時からチェーンソーが外れやすくなった。取り付けても二、三度の使用ですぐに外れてしまうのだ。よくみるとチェーンバーの先端が割れている。ここにチェーンが食い込むようになって外れやすくなったみたいなのだ。ペンチで元の形に戻そうとするがダメ。チェーンソーを回したときのパワーであっという間にチェーンが食い込んでしまう。

 

BLACK+DECKER

 

「買い換えないと無理かぁ。本体自体はなんの問題もないのになぁ」

 

お金がかかるとかどうとかいうよりも、それがゴミになり、処分をしなければいけないということに抵抗を感じた。

 

「チェーンバーだけの取扱ってないのかな?」

 

ブラックアンドデッカーのWEBサイトを確認してみるが部品を取り扱っているという記載はない。ダメ元で問い合わせフォームから問い合わせをしてみた。

 

「近くのホームセンターで取り寄せてもらってよ。部品番号はこれだからさ」

 

部品のみの取扱もしているというのだ。問い合わせてみるもんだね。これで本体を無駄にしなくてもいい。問い合わせたメールを返信して購入することもできるが、その場合は送料や代引手数料等で別途千円必要らしい。だったらホームセンターで取り寄せてもらおう。

 

たったひとつの部品が壊れただけで、それ自体が使えなくなるというのはよくある話。それがメーカーの作戦なのか。製品の仕様上しかたがないことなのか。

 

いずれにしてもそんなメーカーの製品は二度と買おうとは思わない。メーカーの買い替え作戦に踊らさせてたまるか。今回のブラックアンドデッカーのような対応であれば、とても好意が持てる。機会があれば、また買おうっていう気になる。

 

使い捨ての時代はとっくに終わっている。次から次へとモノを買い換える時代もとっくに終わっている。いかにそれに愛着を持たせるか。そのメーカーのファンを増やすか。そういうことだと思う。