ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

「禅と食 「生きる」を整える」を読んでみた

禅と食: 「生きる」を整える

枡野俊明さんの「禅と食 「生きる」を整える」を読んでみての感想です。

 

禅と食 生きるを整える

「食べ物を粗末にせず感謝しましょう」「作法に気をつけましょう」「食事に関する全てが禅であり修行です」そんな言葉が延々と綴られている本書の冒頭。わかりきったことを延々と言われるのは鼻につくので読むのをやめようかと思いました。しかしページをめくっていると、おもしろそうな項目が目に入りました。僕が興味を持ったのは以下の項目です。

 

  • レストランで店員に横柄な態度をとる人
  • ファストフード、レトルト食品は好きですか?
  • 週に一度、野菜断食を
  • 修行僧は、肌が透けるように白くつややかになる
  • 病に倒れたら、執着を捨て、食を快方へのモチベーションに

 

レストランで店員に横柄な態度をとる人

僕の周りにこういう人はいます。自分はお客様だから神様。店員は神様には逆らえないからと横柄な態度をとる。自分の立場を勘違いしています。偉くもなんともないんだぞ?

 

おうへい【横柄】
ひどくいばって、人をふみつけにした態度であること。尊大。

 

本書には客風を拭かして、上から目線でいてはいけませんということが書かれています。誰かに横柄な態度を取ることは、その人の内にある仏様を蔑ろにするということなんだそうです。


ファストフード、レトルト食品は好きですか?

僕はファストフードやレトルト食品はほとんど口にしません。マックやモス、ファミレスにもほとんど行かない。ハンバーガ屋で出されるポテトは数日、いや数年放置しても腐らないそうです。そんなことを聞かされるとこわくて口にできません。化学物質を食べているようなものです。

 

これは外食全般に言えることですが、僕にとっては味が濃すぎる。薄味生活に慣れてしまったから塩辛くて食べられないのです。しかも美味しくないとくれば、それらをあえて食べる理由はありません。

 

本書には「そんなものばかりを食べると味覚が鈍くなるので、素材の味を大切にした食事をしましょう」ということが書かれてます。毎日の食事が自分を作っているので、食は大切にしたいものです。

 

週に一度、野菜断食を

「肉や魚ばかりを食べていないで、週に一回は野菜だけの食事をしてみては?」という提案ですね。野菜は不足しがちなので、そのくらいの気持ちでちょうどいいのかもしれません。僕自身は野菜を中心にして肉も魚もバランスよく取るようにしています。何事もバランスは大事だと思います。


修行僧は、肌が透けるように白くつややかになる

野菜ばかりの精進料理を食べている修行僧は肌がすごくきれいなんだそうです。「腹八分目」「規則正しい時間に三食いただく」そんな生活をしていると肌が整えられていくのかもしれません。


病に倒れたら、執着を捨て、食を快方へのモチベーションに

病気になって「食べられない今を嘆いたりするのではなく、病気をしっかりと受け止め、治すことだけにつとめましょう」ということです。病は気からとはよくったものです。

 

僕は衣食住の中で食がいちばん大切だと思っています。きちんとしたものをきちんと食べる。基本的なことを大切にしたいと思います。