小さいおうち。憧れの離れ。
出典:裏庭オフィスArchipod - worklife jam
実家は以前、旅館だったという話を聞いたことがあります。今は建て直したので、その面影はありません。写真はイメージね。
実家の話
無駄に広い家でした。今もそれなりに広いですが、建て直した時に減築しました。建て直したのは、もちろん両親です。いやー、家のローンとか完済してくれててよかったですよ。完済してなきゃ、今頃、オレが払う羽目になっていたんだからね。それか売り飛ばしてたね。
昔の家は立派な梁がありました。長い廊下や縁側、立派な庭がありました。庭は今でもありますけど、最低限の手入れしかしていないので、立派ではありません。
かつて池には鯉がいました。しかし、どこからともなくやってきた鳥に全部食べられてしまいました。その瞬間を見たことあります。悪魔のように見えましたね、その鳥が。今度出会ったときには焼き鳥にしてやるんだから。
離れもありました
その庭の片隅には離れがありました。三畳くらいのミニマム家屋です。
離れ(はなれ)とは、一定の広さをもった敷地内において、主たる建物である母屋(おもや)に対し従たる建物として母屋から離れた場所に存在する建物である。離れ座敷(はなれざしき)、離れ家(はなれや)ともいう。
離れのつくり
二畳くらいの畳み敷きに茶碗などを入れる家具がひとつありました。一畳くらいの二段の押入れもありました。天井まで2メートルもなかったような低い作りでした。
子どものころのボクらには恰好の遊び場でした。母屋が旅館だったとすれば、離れはお手伝いさんの寝室だったのでしょうか?二畳程度なんで、布団を敷いたら、もうスペースはありません。
いい感じのつくりでした
思い出してみるとね、実にいい感じだったんですよ、その離れが。ミニマリスト的には、このスペースだけで充分じゃないかと思うくらいに。台所もトイレも風呂もありませんから、そこだけで生活するのは無理でしょうけど。
くつろぎの場としては最高です。ここにパソコンだけ持ちこんで、ブログ部屋にするとかね。残念ながら、もうその離れはないんで実現できないんですけどね。
井戸
その離れのすぐ横には井戸もありました。いや、過去形ではなく今もあります。ただ、封印しています。井戸は昔の人の命の源だったから、埋めるのは戸惑いがあるということで、父が封印したのです。
写真でも残っていればよかったんですけどね。変わりゆく風景は残しておくとおもしろいかもしれません。もちろんデジタルでね。