ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

うまいこと、世の中にお金を遣わされていたみたい

群よう子

家を出るとき、あんなに断腸の思いで服を処分し、「こんなに少ない服で過ごせるかしら」と心配だったのに、その数少なくなった服でさえ、引っ越してきて何ヶ月か経ったのに、すべてに袖を通していない。

「れんげ荘」より

 

服リスト

  • 青シャツ2枚
  • 白シャツ2枚
  • ジレ1枚
  • カーディガン2枚
  • 上着1枚
  • ストール1枚
  • パンツ4枚

 

今の時期はこれで着まわしています。選ぶ手間が省けて楽ですね。青シャツの1枚は活躍する頻度が他に比べ少なめです。パンツの1枚も同様。減らせるかもしれませんが、とりあえずこれでいきます。ジレとかカーディガンとかの羽織物があると着こなしがラクです。

 

シャツ4枚×カーディガン2枚で8通りの着かたができます。同じくシャツを基本にし、ジレや上着、ストールを組み合わせていけば、着こなしの種類はもっと増えます。

 

「うまいこと、世の中にお金を遣わされていたみたい」
「れんげ荘」より

 

他人軸で生きるとお金を遣わされたと感じます。買った瞬間はとても満足ですが、振り返ると後悔します。自分軸で買ったものは、いつまでも大切にし、その経年変化を楽しむことができます。いつまでも大切にしたいもの。使い捨てするもの。どちらも自分軸で買えば後悔することはありません。

 

物欲を乗り越えて

「私も欲しい物をばんばん買ったことがあるわよ。そういう時期も必要だと思うわ」


「そうだよね。貯金ばかりしてたってしょうがないよね。欲しい物は買わなくちゃ」


「れんげ荘」より

 

なにが大切かを知るということは、なにが無駄なのかも知っているということです。どちらも経験。きっと必要なんだと思います。

 

意味づけ 

「ここに住んでいる意味ってあるのかしらって考えちゃって」
「別に意味なんかないんじゃないの。ただ単純に、その部屋が空いていて、家賃が予算内だったっていうだけでしょ」
「変に意味づけをしようとするから、あれこれ悩むのよ。ほら、昔からいうんじゃないの。下手の考え休むに似たりって」
「れんげ荘」より

 

わたしもなにかにつけ物事に意味を見出そうとしたことがあります。そうすることで、わかったつもりになっていたんですね。実際には起きた出来事自体には意味はない。たんなる偶然です。

 

ラッキーが続くのも、ほんの些細な出来事をラッキーと思えるだけの心の余裕があるから。今日はとことんついてないと思うのは自分自身に余裕がないから。結局、自分がどうしたか?ということであって、自分のまわりはいつもと同じような日常なんだと思います。

 

下手の考え休むに似たり
良い知恵もなしに考えても,いたずらに時間を費やすばかりで,何の効果もない。