ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

目的を摩り替えると気持ちが楽になる

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「憂鬱な金曜日。」

 

会社の駐車場に車を止め職場まで歩いているときに、思わず発した言葉だ。だいたいが憂鬱な曜日とは月曜日だと相場が決まっている。金曜日というのはかつて花金という言葉があったように喜ばしくウキウキすべき曜日のはずだ。

 

しかし、最近の金曜日は決まって残業となる。翌週からのシステム運用テスト準備を行うためだ。運用テストは関係者全員を含めて通常業務に並行した形で行われる。並行テストとも呼ばれる。現場の人は通常の業務もこなしつつ新システムのテストも行うので単純に業務量は二倍になる。そんなに工数をかけているのに、プログラム不具合によりテスト中止となる。そして、改めて翌週に運用テストを行うことになる。何度めのリスタートだろう。こんなことをもう一ヶ月近くも繰り返している。

 

プログラム不具合なのに人のせいにする。そんな業務運用は聞いていない。それはサーバーの設定が悪いのだと。そうじゃありませんよ、ここの処理がおかしいんですよといっても、老害に侵されている彼は言うことをきかない。人のアドバイスなんて聞きやしない。どれだけまわりに迷惑をかけているのだか理解していない。上司もなにも言わない。もうどうしようもない。

 

金曜日のこの作業も業務時間内にできるはずなのだが、なぜか残業でやれという。僕にはよく意味がわからない。だけど、それに逆らうのも疲れるので、言われた通りに作業を行う。まあ、残業代というお小遣いがもらえるからいいや、と割り切っている。

 

今日、さらに憂鬱だったのは、このプロジェクトに関する会議があるということだった。今ではこのプロジェクト名を聞いただけでも、心臓がバクバクになる。冷静にはいられない。だけども、よくきけば老害先生は今日の会議には参加しないとのこと。だったらなんとか冷静でいられるかも。

 

会議が行われるのは少し離れた本社ビルである。徒歩20分。僕は散歩がてらその会議に参加することにした。散歩するついでに会議に参加するだけだから。そう自分に言い聞かせる。目的を別のことにすり替えれば、冷静でいられることは多々ある。イヤな人との会食も、「美味しい中華を食べに行ったら、たまたまそこにその人がいただけ。」と考える。風邪をひいたとしても「インフルエンザじゃなくてよかった。」と考える。

 

そうやって、毎日を誤魔化しながら過ごさないとね、僕はもたないよ。それじゃなくても冬は鬱になりやすいっていうし。来週の天気予報も雪だし。雪だるまのマークが三つもついている。雪だるま三つ作れってことか?春になったら少しは気分も上向くだろうか。桜の花を見たら、気持ちも華やぐだろうか。でも桜の花が咲いたその時を狙ったかのように、毎年雨が降るんだよね。一瞬にして散るからいいのだけれど。早く散って欲しい人がたくさんいる。