ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

化かし合い

結局、組織変更の具体的な話はなかったわけで。昨日のブログの続きの話。

 

この春に組織変更が予定されているんだけど、僕が所属している組織をそのまま残すわけにもいかないらしく、「じゃあ、どうするか?」という話し合いが行われる、、、ものだと思っていた。遠くにいる僕の上司が僕の元に訪問してくれるこのタイミングに合わせて。

 

お昼に蕎麦を食べながら、それっぽい話はした。

 

「実はね、組織変更が行われるんだけどね。うちの部署からも人を出すかもしれないんだ。でも、具体的にはまだなにも決まっていなくてね」

 

僕はこの件に関しては事前に情報を得ていた。でも、知らないふりをしなければいけない。

 

「え?そうなんですか?」

 

なんてタヌキなんだろう。でも、この上司も相当なタヌキだ。タヌキとタヌキの化かし合い。

 

「あなたの立場でなにも知らないわけはないでしょう?むしろ、あなたが推進役でしょう?」と思うも化かし合いを続ける。

 

「でも、僕には影響ない話なんですよね?」という僕の質問に上司はなんと答えたか、僕は覚えていないのだ。きっとうまくはぐらかされたのだと思う。

 

誰も知らないはずの話を皆が知っている。皆が知っている話を知らないふりをして進める会議。

 

「来年度の仕事はこのように進めようと思っています。よろしいですか?」

 

あぁ、こんなことをこのメンバーで話し合っても意味がないのに。この人たちには来年度以降の権限などないはずなのに。

 

水面下で動いているはずが、皆でゴーグルをつけて水中の様子を伺っているものだから、なんとなくの様子は知っている。だけども、水中はどんよりと濁っていて、その先の様子までは見えてこない。

 

様子が見えてくるのは梅が満開になる頃だ。