ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

コーヒープレスにも寿命はあるようで

コーヒー

僕は毎朝、コーヒーを飲むのにコーヒープレスを使っている。これは数年前に頂いたもので、以来お気に入りの一品となっている。紙フィルターを使うとそれ自体がゴミになるし、在庫としても常に持つ必要が生じる。在庫を気にするのは気持ちの負担になる。

 

それに比べコーヒープレスは紙フィルターが必要ない。また、豆の油分までしっかり味わうことができる。コーヒーはあの油分を味わうべきだと僕は思っている。

 

コーヒー

 

そして今日、コーヒープレスのビーカーが割れた。お湯を注いだ瞬間、ピキッとヒビが入ったのだ。毎日熱湯を注がれているんだから耐えられなくもなるよね。わかるよ、その気持ち。

 

実は三年前にもビーカーをダメにしたことがある。その時は自分の不注意で割ってしまったのだ。水切りをするためにコーヒープレスを振っていたら、誤って蛇口に当ててしまい、見事に割ってしまった。それに比べれば今回の件は諦めも付く。寿命だったのだ。大往生。

 

ビーカー

 

早速、昼休みに近所のコーヒー屋さんに出かけた。急いだ理由は単純で次の日の朝にコーヒーが飲めないと困るからだ。朝、コーヒーを飲まないとどうにも調子が出ない。年に一度の健康診断の日は絶食の必要があるから、コーヒーどころか水さえも飲めない。だから健康診断は嫌いなのだ。どうせ結果は「異常なし」に決まっているし。

 

僕はコーヒープレスの外側だけを持ってコーヒー屋さんに出向いた。違う大きさのビーカーを買ってしまったら目も当てられないからね。多分これだろうと棚に並んでいる箱をレジに持っていく。「大きさはこれで合ってますかね?」と店員さんに聞くと箱から中身を取り出してくれる。箱からズルズルとビーカーを取り出す。なんだか想像以上にビーカーが長いんだけど?

 

「間違えたみたいです」

 

どうやら僕がレジに持って行ったのは1リットルのそれだったみたいで、欲しかったのは0.5リットルの方でした。外観だけじゃ中身まではわからないもんだね。

 

「よかったらお付けしますよ?」と店員さん。僕が持参したコーヒープレスにビーカーをセットしてくれるというのだ。なんて優しいんだ。好きになったらどうするんだ。

 

ここの店員さんはみんな愛想がいい。だから、ついでにコーヒー豆も買ってやるかと商品棚を覗き込んだのだが、僕がいつもスーパーで買っている安いコーヒー豆の10倍もの値段だったので即断念した。キミの優しさとお金は別の問題だ。