「禅 シンプル生活のすすめ」を読んでの感想
「禅 シンプル生活のすすめ」の感想です。著者は枡野俊明さん。禅寺の住職であり、庭園デザイナーでもあります。初版は2009年で、その頃からこの本は本屋で立ち読みしていました。買えよって話ですけどね。ページを開くと右側にタイトルがあり、左側にそれについての解説があります。一ページ読みきりなんですね。だから立ち読みには最適。
本書は全四章、100項目から成り立っています。
第一章 習慣をちょっと変えてみる
- 朝の時間を大切にすること
- ひとつひとつの動作を丁寧に行うこと
- 余計なモノを捨てること
- 食事の大切さ
- ひとりの時間を大切にすること など
この章で勉強したのは「脱いだ靴を揃える」ということ。適当に揃えていただけだったのですが、この動作を意識して行うようにしました。時間にしてわずか二、三秒のこと。これだけで自分が丁寧な人間になったような気になれます。
第二章 ものの見方を変えてみる
- 仕事を楽しむ
- 人と比べない
- シンプルに考える
- 時を待つ
- 自分の頭で考える など
私には仕事が楽しめない現状があります。あれさえなければイライラしないのにと。まわりが変わらなければ自分が変わるしかありませんよね。人には期待せず、自分に期待することにします。
第三章 人との関わりを変えてみる
- おかげさまの気持ちをもつ
- 理屈を押しつけない
- タイミングをよくする
- 損得を考えない など
相手のことをいかに考えられるかでしょうか。そんな気持ちは自然と相手に伝わりますから、ものごとはうまくまわるようになる。恩着せがましくならないことは常に自分に言い聞かせています。
第四章 今、この瞬間を変えてみる
- 平凡な一日にこそ感謝する
- 欲張らない
- 事実は事実として受けとめる
- 命を大切に使う など
変わらない毎日が続きます。それが普通ですね。変わらないといいつつ毎日変化はあります。このブログも毎日更新していますが、同じ内容の記事を書くことはない。同じようで違うということですね。平凡をつまらないと思うか、なにごともなく無事に一日を終えたと感謝するか。
読むと「なるほど」と思う箇所がたくさんあります。言っていることは実にシンプルです。シンプルだからそこ自分の中に取り入れるのが難しい。難しくても、それを意識していれば少しずつ理想に近づけるんじゃないかなと思います。自分の変化は自分じゃ気がつかないものですから。