ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

他人の汚机で作業をしなければいけないという苦痛

机上の整理整頓

システム構築なんて仕事をしていると他人の机に座らなければいけないことがある。完成したソフトをインストールするためである。これが僕にとっては少し苦痛な作業となる。他人の机の上というのは総じて汚い。

 

僕よりもきれいな机などあるはずがない。なんたって退社時には机上にパソコンしか置いてないんだからね。以前は固定電話がおいてあったけど、それも携帯電話に代わり、帰る際には電源を気って机の中にしまうようにしている。

 

僕はパソコンをもって別の部署で仕事をすることが多いのだが、仕事を終えて自分の机に帰ると、なぜだかキャビネットにあるはずのファイルが僕の机の上に置きっぱなしになっていることがある。空き机じゃないんだよ、ここは。

 

なぜ他人の机の上には、あんなにもたくさんの書類が置きっぱなしになっているのだろう。鉛筆立てには蛍光ペンやらボールペンやらがぎっしり。阿修羅のように手が十本あったって使いこなせないような数。なんだかよくわからない部品の数々。

 

まあ、自分の机の上さえ片付いていれば他人の机がどういう状況であろうが気にはしない。だらしがない人々なんだなと心の中で小バカにするだけだ。

 

しかし、僕は前述したように他人の机で仕事をしなければいけないこともある。今がまさにそう。汚さのレベルは職場や配置されている机のエリアごとに違う。汚さは徐々に蔓延するみたい。この職場は、、、そうだなぁ。汚さレベルで言えば十段階のうち八くらい。相当なもんだ。慣れというのは怖いね。この状況をどうとも思わないのだから。

 

「あ、作業されます?適当に片付けちゃってください」

 

右のモノを左に移そうと思っても、そのスペースがない。というよりさわりたくない。できればマウスもさわりたくない。椅子にも座りたくない。でも、そんなこといっていたら作業にはならない。これは修行なんだと思い意を決して座る。意を決してマウスを握る。なんかべたつくような...。これも修行。苦行だ。

 

僕はこの職場の人との会議を終えた後にシステムをインストールしてまわった。会議中に感じ悪いなこの人と思った人間の机は総じて汚いような気がする。

 

ある人の机は、なんの毛だかわからない毛が多数落ちている。ホコリと白い粉でうっすらと雪が積もったよう。今年最初の雪の華をこの机の上で見た。また別の人の机は書類の山の頂きに「提出期限2015年9月末」とかかれた封筒が置いてある。一年前に期限切れてんぞ。

 

食べかけのチョコレート。丸めたティッシュ。キリンがさかだちしたピアス。そんなものが散乱した中で作業をしろというのだ。

 

人に作業をしてもらうんだから少しくらいは片付けられないもんかね。できるだけなんにも触れないように。マウスもぎゅっと握らず指先だけで操作。指がつりそう。

 

作業が終わったあと、潔癖性のように必死に手を洗ったのはみんなには内緒だ。