365日のシンプルライフを実践
結膜浮腫の原因がアレルギーによるものだと考えた僕は部屋からその原因となりそうなものを排除していった。羽毛布団、敷布団、掛け布団、ソファ、小さな電気ひざ掛け。
それらを排除した後、拭き掃除をはじめた。徹底的にアレルギーの原因を取り除いてやる。僕はアレルギー持ちなんかじゃないのに。
僕の部屋は冬でもフローリングのままだからホコリが溜まりやすい。一日でも掃除を怠れば、ホコリが溜まってしまう。ベッドをかわし、その下を拭く。普段の掃除ではベッドの下までは拭くことはないからなぁ。ベッド重いからなぁ。腰痛めそうだしなぁ。
窓を開けて換気もする。冬は寒いから滅多に窓を開けない。それもよくなかったのかも。たまには換気しなくちゃいけないのかも。部屋の中はすっきりしたものの僕の目は腫れたまま。
さて、この部屋から撤去したものをどうしようか。布団なしでは寒くて寝れない。まずは羽毛布団を運び入れる。そのまま様子を見る。アレルギー反応なし。どうやら羽毛布団は大丈夫らしい。掛け布団も運び入れたいところだが、どうも怪しい気がする。
己がアレルギーの原因か?そう疑った僕は押し入れの中にあった別の掛け布団を運び入れる。しばらく様子を見る。これも大丈夫そう。アレルギー反応は出てこない。
他のものはどうしようか。とりあえずなくても困らないものばかり。ソファでくつろぎながら本を読みたい気持ちもあるがベッドの上でもくつろげそう。しかも、ソファがない部屋は広々として気持ちがいい。
「ソファなくてもいっか」
前々からソファの必要性については考えていた。考えた結果、日々のくつろぎを優先していた。だけども、なくてもくつろげることがわかった今、それは必要ない。
電気ひざ掛けも同様。あれば暖かいのだが、使うと肌が異常に乾燥する。温度を最弱にしてもカサカサする。暖かさに負けて使用し続けていたが、なくてもいい気がしてきた。むしろないほうがいいような気がする。コード付きのそれは意外と邪魔だった。
僕が今回行ったこの行為。どこかで見たような聞いたようなと思ったら、365日のシンプルライフで主人公が行った行為だった。モノを全て排除して、一日ひとつだけ必要なものを取り出す。彼のように生活の全てを対象に行うのはハードルが高いが、キッチンごと、リビングごとと区切りながら実践するのは面白いかもしれない。