ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

モノではないものを手放すというのがこれほど難しいことだとは

固定電話

家計の固定費の見直し。このブログをはじめたのと同時に行っていた。費用対効果は抜群で無駄な出費は減った。

 


だけども、もうひとつ気になっていたものがある。固定電話の費用だ。固定電話はNTTのひかり電話を使っている。月額基本料金は基本プランの500円。固定電話など全く使っていない。そもそも固定電話がないから電話がかかってきてもわからない。かけてくる人はいると思う。そのほとんどは業者。出たくないよね。だから固定電話を撤去した。

 

それを使わなくなって早五年。その間の費用は500円✕12ヶ月✕5年で三万円となる。「月500円だし、ま、いっか」と放置していたのだが、改めてこうして計算してみるとね。無駄な出費だったね。チリも積もれば無駄となる。

 

固定電話を解約するのに躊躇していた理由がもうひとつある。長年使っていたその番号を手放すのに未練があるのだ。親が使っていた電話番号。幼稚園や小学校の時には連絡先として必ずその番号を記入していた。もちろん大人になってからも。

 

電話番号には思い出がつきまとう。そんな記憶が消えてしまうようでこわいのだ。その電話番号に今でも親の影を感じるのだ。モノを捨てても思い出が消えるわけではない。それは電話番号も同じ。だけども電話番号はモノではない。

 

なんだろう、この感覚。慣れ親しんだ土地を離れて、住所不定になる感じ?モノではないものを手放すというのがこれほど難しいことだとは。僕は毎月500円を支払うことでその思いを大事にしてきたのだ。

 

だけども、それをいつまで続ければいいのか。いつかは終わりがくる。兄弟にこの電話番号を渡しても迷惑がられるだろう。自分が処分できないからといって人に押し付けてはいけない。持っているから悩む。手放せば案外なんてことはないのかもしれない。

 

思い立ったが吉日。僕はひかり電話を解約するためにその方法を調べた。NTTのサイトで解約方法を調べるが、解約って一筋縄ではいかないよね。どこにもその方法が記載されていない。仕方がないので、メールで問い合わせを行った。これで一見落着。と思いきや、ここからが面倒な作業だった。これについてはまた後日。