ミニマム コラム

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七月大歌舞伎「星合世十三團」の感想、そして休演

歌舞伎

今週の土曜日に歌舞伎座の七月大歌舞伎の夜の部を観てきた。夜の部の演目は「星合世十三團」という義経千本桜をベースにした通し狂言。

 

終演時間は、なんと21時43分。「長げぇ」と思ったよね。終演時間がここまでになるのは僕は経験したことがない。三代目猿之助が若かりし頃はもっと遅くまでやっていたこともあったようだけど。

 

夜の部の話の前に昼の部の話を。昼の部のメインはなんといっても勸玄君の外郎売でしょう。早口言葉が売りの演目です。僕はこの演目を見たことがない。是非、見てみたかったんだけど、全然チケットがとれなかった。あぁ、無念。

 

でも、まあ、夜の部も海老蔵さんが13役早変わりで楽しませてくれそうだしってことで観にいきました。

 

「あれ?海老蔵、下手になってない?」

 

これが僕の正直な感想だった。声は出てないし、13役のメリハリはなくって、どの人も同じように見えるし。そんな無理に13役もやる必要なかったのでは?と思いました。

 

特に四の切の源九郎狐はひどいと思った。この役はどうしても猿之助と比較してしまって、そいういうのってよくないと思うんだけど。それにしたって「できないんならやるなよな」ってレベルだった。

 

そして今日、15日の夜の部、休演。

 

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そっか、海老蔵さん、体調悪かったのね。しかも、僕が観に行った13日から体調はすぐれなかったみたい。

 

そう思うとね、よく頑張ってくれたんだなぁって思う。昼の部の後半から出演して、終わるのが21時43分だもんね。しかも、夜の部は13役早変わりで出ずっぱりだから、相当きついよね。

 

13役早変わりの代役ができる人なんていなくて、休演ということになったみたいだけど、公演自体がなくなってしまうのも、僕は他に例をみたことがない。たいていは代役を立てて公演を続けるからね。

 

リベンジ公演はあるのでしょうか?ベストな状態の海老蔵さんでもう一回観てみたいです。最後の演出なんてエンターテイメントだなぁって思ったし。掃除する人は大変そうだけど。