ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

シネマ歌舞伎「三人吉三」コクーン歌舞伎の映画化

三人吉三

シネマ歌舞伎 三人吉三

節分の夜、同じ名を持つ3人の盗賊が出会う。

僧侶姿の和尚吉三(中村勘九郎)、

振り袖姿のお嬢吉三(中村七之助)、

そして浪人のお坊吉三(尾上松也)である。

義兄弟の契りを交わした3人の吉三は、

数奇な運命に振り回されながらも懸命に生きていく。

 

 3時間半以上の舞台を2時間15分まで煮詰め、

ライブで舞台を観た方にも全く違う演劇作品として感じて貰えるよう、

また勿論、

舞台を観ていない方にも新しい映像作品として楽しんで頂けるようにと、

新たな演出を加えた撮影や、

普段は入れない舞台袖等にカメラが潜入し、

映像や音にこだわり抜いた、

かつて無い「シアトリカルムービー」が誕生いたしました。

 

絶対オススメです

とても楽しみにしていた作品でした。いい意味で裏切られました。想像していたよりも全然いいです。歌舞伎と名がつくと、それだけで敬遠してしまいがちですが、そんな先入観はうちにおいといて、映画館に足を運んでみましょう。

 

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ストーリーと感想

様々な人がモノとお金にふりまわされます。因果応報、近親相姦、兄弟殺し、命をかけた義兄弟の契り。さまざまな要因がからみあって物語は進んできます。かといって、複雑になることもなく、ちゃんと筋を追って観ることができます。

 

美しい映像、音楽、舞台演出、なにより演者の熱が伝わってきます。鳥肌が立つ場面が何度もあります。思わず涙もこぼれます。それはわたしだけではないようで、劇場中からすすり泣きが聞こえてきます。笑える場面も多数あります。

 

ところでね、尾上松也かっこえーよ。あまり注目したことはなかったんですけど、男のあたくしから見ても、かっけーなと思わせる雰囲気でした。

 

今の時代の歌舞伎

コクーン歌舞伎とは渋谷のBunkamuraで行われる歌舞伎公演です。十八代目中村勘三郎が若い人たちにも歌舞伎を知ってもらいたいということではじめたものです。わたしも一度だけ劇場でみたことがあります。なかなかチケットがとれません。ほぼ即日完売です。

 

歌舞伎は古典だけでなく、様々なかたちで新しいファンを増やそうとしています。コクーン歌舞伎をはじめ、スーパー歌舞伎Ⅱ、ABKAI(市川海老蔵の自主公演)などです。これらはずれもチケット入手困難ですけどね。

 

歌舞伎の入口を潜るという意味でも、このシネマ歌舞伎、三人吉三はおすすめです。ちなみにシネマ歌舞伎はスタンプラリーやってて、全作品のスタンプを集めると、シネマ歌舞伎特製 湯のみをもれなく全員にプレゼント!だそうです。