ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

「死ぬってどういうことですか?」の感想 今を生きるための9の対論

死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 (角川フォレスタ)

「死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論」瀬戸内寂聴さんと堀江貴文さんの対談本対談本です。読んでみたので読んでみたので感想などを読んでみたので感想などを。

 

死ぬってどういうことですか?

副題は「いつかは死ぬ。死ぬことを考えたら生きることが見えてくる」です。死ぬことはこわいです。それは経験したことのない未知の世界だからです。真面目に生きていたから長生きできるわけでもない。悪いことをしたから早く死ぬわけでもない。理不尽なものです。

 

こだわるな、手ばなせ!

常識だと思い込んでいることに対して「ホントにそうなの?」と問いかけている章です。お金が貯まらないなぁと思えば、出費を見直すべきですし、イライラするなぁと思えば、生活態度や自分の考えを見直すべきです。不満に思っているだけではなにも変わらない。意味のないこだわりなら捨てるべき。

 

本書の中で「電車の中で化粧をしてる女性を見てどう思う?」という話があります。堀江さんは「どうでもいい」派。寂聴さんは「迷惑」派。僕は「どうでもいい」派ですが、同時に「みっともない」とも思います。品性はそういうことの積み重ねで形成されるものだと思っています。人目は気にするべき。

 

わけがわからないルールだらけ

「世の中、よくわかんないルールが多すぎるよね」という話。ルールに対して「昔からそうだから」「そういうものだから」という受身な人が多いですね。昔からのルールだって、それは結局、誰が考えたルール。その人に都合のいいようにルール化されているはず。そんなおかしなルールは変えればいい。変えていかなければ、なにも変わらない。

 

家も捨てました

堀江さんは刑務所から出てきたときに家も捨てたそうです。昔は家=財産だったかもしれませんが、今では家を持つことは確かにリスクだと思います。自然災害にあえば家を失うことだってある。大企業に入ったら定年まで安泰という時代でもないですから、家のローンを組むこと自体がリスクです。だいたい家の価値なんて年々、目減りしていくので家=財産という考え自体に疑問がありますけどね。

 

堀江さんは家を捨てたときにモノも捨てたそうです。それでもモノはすぐに増えるけど、どんどん捨てていってるそうです。モノって気を抜くとあっという間に増えますからね。

 

手ばなさないというカッコ悪さ

既得権益を手ばなさない年寄りって多いよねって話です。大阪都構想の選挙なんてまさにそうでした。変わるチャンスだったのに、それを見逃すだなんて。

 

「勇退」というのは、とても潔くカッコイイ大人に見えます。

 

子育てエンタテイメント

結婚の考え方や子どもを生むことの考え方が、昔とは全然違ってきいるという話です。日本は中絶数がとても多いんだそうです。ある統計によると5人に1人弱は堕ろしているんだとか。少子化の陰でそんな現実もあるんですね。中絶自体は違法なんですけど、母体保護法によってOKになっているそう。グレーな感じなんですね。

 

本書の中では「養子制度を流行らせればいい」という提案があります。不妊治療でも子宝に恵まれない人もいらっしゃいますから、ひとつの選択肢ではあると思います。

 

生きてるだけでなんとかなる

死にたいって考えたことありますか?僕は幸いにもないです。死にたいと思うほど辛い経験をしたことがない。身近な人の死に出会えば、逆に懸命に生きようと思います。

 

「マスコミは人を殺している」という記述がありました。練炭自殺があれば、その方法をあえて解説している報道番組もあります。数字をとるためにそのようなことまでしていいのでしょうか?

 

時間は有限

ブログを書き始めるようになってから、時間のなさを実感しています。考えながらブログを書いてる一時間、二時間はあっという間に過ぎていきます。時間だけは誰にも平等です。与えられた時間を大切にしたいですね。

 

労働組合について

 

そもそも僕、労働組合ってものが、なんで世の中に存在しているのかがよくわからないんですよ。

 

同感です。労働組合って既得権益だと思っています。古い体質のままでなにも変わろうとしない。組合費を毎月数千円払ってるだけの費用対効果は僕にはない。脱退したいがそれもできない。組合費という無駄な固定費だけはどうにもなりません。

 

戦争、するの?しないの?

戦争がなくなることはないでしょう。広い世界ではどうやったって貧富の差が生まれます。理不尽な格差が生まれます。人種差別もなくなることはないでしょうし、人の上に人をつくれば、必ず不満は生まれます。

 

堀江さんは日本は戦争はしないといっています。寂聴さんは、今の時代の空気は戦前と同じにおいがするといっています。そんな空気感は、やはり体験した人じゃないとわからないんでしょうかね?

 

戦争ってもっとも醜い欲のひとつだと思います。なにかを手に入れるために力ずくで奪おうとする。奪われる人のことなどどうでもいい。そのなにかが手に入ればそれでいい。ひとつを手にすれば、それ以上のなにかが欲しくなる。だから争いは絶えないのでしょう・

 

その手に入れたいものとは「幸せ」ですね。自分の幸せのために他人を不幸せにする。幸せの奪い合いです。幸せのパイは限られているのでしょうね。必死に奪い合う。そのための戦争。結果。誰も幸せになどなれません。

 

国家権力に気をつけよう

国家だけではなく、権力と名のつくものには気をつけないといけません。上からの押し付けですからね。自分で考えることもできず、ただ服従するのみです。

 

この章では「検察ってこわい存在だよね」ということがひたすら書かれていますご本人が捕まった人ですからね。強い思いがあるのでしょう。あの事件は確かになにかがへんでした。杭が出すぎたから打たれたんだなと思いました。既得権益ってやつが邪魔をしたのでしょうか?