ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

本田直之「ノマドライフ」の感想

ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと

ノマドライフ」の感想です。

 

ノマドライフにたどりつくまで15年

誰にでもできるといっても、ノマドライフは、今すぐにできるわけではありません。(中略)わたしも、いきなり今のスタイルを確立できたわけではありません。少しずつ準備をし 、およそ15年かかっていますから・・・

 

自由を手に入れるまでにかけた期間が15年。途中で挫折してもおかしくない年月です。僕のイメージではノマドワーカーは学校を卒業後、半年だけサラリーマン生活を送って、その退屈さ、窮屈さにうんざりしてノマドライフを気楽に送っているものだと思っていました。完全に誤解でしたね。

 

なんとなく変えたい日常

僕自身も常になにかを変えたいという意識はあります。今までの延長線上でこれから先も生きるのが正解なのか?自分が楽しいと思える道を進むべきではないか?そのために今を捨てる勇気があるか?そうまでして手にしたいなにかがあるのか?勢いにまかせて会社を辞めても、今の自分にはその先がない。今のままでも自分のやりたいことはできるのではないか?考えは堂々巡りです。

 

ノマドワークのトレーニング

ノマドワークのトレーニングとして以下の方法を紹介しています。

 

  1. 週1回「会社に行かない日」をつくる
  2. 机の引き出しを空にする
  3. デスクトップPCはいらない
  4. ガラケーをやめる

 

3と4は実践済み。2もほぼ実践済み。1は会社ではない、どこか他の場所で仕事をすることを提案しています。会議を社内でやる必要はないですね。自宅からスカイプで参加することも可能でしょうし、簡単な打ち合わせならファミレスでもOKでしょう。いつもと違う場所というだけでも楽しそうです。

  

時給をノマドワークから排除する

一番避けるべきは時間給的な仕事です。(中略)時間給とは時間を切り売りするということであり、どこか特定の場所にいなければなりません。(中略)時間ではかられるものではなく、自分の能力を提供してお金を得られる仕事を模索しましょう。(中略)こうした仕事は時給と違って、最初から安定した収入は望めないのが普通ですが、将来的なリターンが大きくなる可能性があります。

 

僕にとってはこのブログを書くことがこれにあたります。ブログを書くことを時間給で考えると全く割にあいません。安定した収入にもなりません。だけども、続けていけばなにかしらの可能性はあるかもしれません。

 

会社のすばらしい仕組みを愛してはいけない

優秀な雇われ店長は、フランチャイズの仕組みの中で仕事をしているからこそ優秀でいられるといいます。そこを勘違いして、独立して自分の店を持っても経営はうまくいかないということです。

 

定年後のサラリーマンが起業してもうまくいかないパターンに似ていますね。カリスマ性がなくとも会社の肩書きがあるから人はついてきた。その肩書きがなくなれば魅力がなくなるのは当たり前です。

  

時間のトレーニング

時間のトレーニングとして以下の方法を紹介しています。

 

  1. 定時に仕事を終わらせる
  2. クリエイティブでないことを排除する
  3. 定期的な拘束を排除する

 

1.は実践済みです。定時になったら、さっと帰ります。残業が発生すれば翌日以降にマイナス残業という形で時間を取り戻しています。以前の僕は残業代を貰ったほうが得だと考えていました。ほとんどの人はそう考えるのではないでしょうか?でも、お金と時間はどちらが有限と考えたときに時間を選んだんですよね。お金は増やせますが時間は増やせません。お金に執着して時間を失う方が自分にとっては損なのです。

 

2.クリエイティブでないことを排除するとは、例えば、単純なデータ入力のような作業のことです。データ入力という作業自体からはなにも生まれない。入力されたデータをどう活かすか。それを考えないと意味はありません。しかし、それを考えたくない人は多い。まさに時間の切り売りですね。なにも考えなくてもその作業をしてさえいればお金は貰えます。クリエイティブとは言い難いですね。

 

3.は定期的な束縛を排除する。会社に行くことがそうですね。毎週月曜日~金曜日の朝9時から夕方5時まで会社にいるということは最大の拘束です。会社員をやっていればさけることができない束縛ですが、その定時内での束縛もありますね。決まったミーティングや会議などです。実にくだらないものが多い。惰性でやっているようなものがほとんどです。僕はそんな会議には参加しません。くだらないと感じれば会議途中でも躊躇なく退席します。それで残業になるとか無駄過ぎる。こんなことをやっていても誰も幸せになりません。

 

他人の目を気にしないことが大切

こうやって考えると、必要なのは他人の目を気にないということではないでしょうか。大切なのは時間内にきちんと仕事を終わらせること。それができれば、他人の目を気にせず、堂々と定時で帰宅できます。

 

減らすことで自由が増える 

肝心なのは「自分は何を選択するか」鍵はいつもこの点にあります。

減らすことによって自由度が増し、自由度が増すにつれ、だんだんどこにいても生活でき、どこにいても仕事ができるようになってきます。

選択力をつける最良の道は「考え続けること」自分は何のためにノマドライフを求めているのか、そのために何をすればいいのか、思考することです。

 

柔軟な思考をそなえるのに、遅すぎるということはない。考えることの大切さは、このブログでも何度か触れています。これからも考え続けようと思います。思考に終わりなし。

 

ネオシンプル思考をする

ネオシンプル思考は単なるシンプルライフではない。勘違いしてはいけないのは、”シンプルへの移行”とは違うということらしいです。すべて削り落として仙人のような生活をするわけでも、田舎で畑を耕す生活を送ることでもないということ。

 

ネオシンプル思考とは、多くをもたず、必要最低限のモノをフル活用し、自由でしばられない生活を享受しようという考え方です。(中略)持てるけど、持たないという価値観。節約ではなく、選択。

 

必要最低限のモノをフル活用する。そう考えれば活用できてないモノは手放せるかもしれません。

 

草食系についての言及もあります。彼らは時代に合わせて進化しているのだと。持とうと思えば持てるけど、いらない。たくさん持っていてもかっこよくないし、楽しくない。だから、車もブランド品も欲しがらないのだといいます。

 

自由のために効率化する

なんでもかんでも効率化すればいいってわけじゃないよということ。効率化を目的にしていたら、味気ない人生になってしまいます。なにを効率化して、なにを効率化すべきでないかを選ぶ能力が必要。これもやはり、きちんと考えるということが大切なのでしょうね。