粉瘤手術の様子。即日手術~手術後の様子まで
背中にできた粉瘤(アテローム)の手術の様子から術後までを記事にしています。
背中になんかできてるなと気がついたのが1年以上前のことです。特に痛くもなかったので放置していました。しかし、それが少し痛みを感じるようになりました。
とても痛いわけではありませんが、椅子にもたれると気になる程度には痛む。重い腰をあげて病院へ行くことにしました。しかし、粉瘤って何科にいけばいいのでしょう?
- 粉瘤の処置は何科?
- 粉瘤(ふんりゅう)の症状と原因
- 粉瘤の治療法はふたつあります
- 手術の様子
- 一般的な治療法(参考)
- 手術後の処置
- 日常生活の注意点
- 処方される薬
- 手術後の様子
- 手術翌日の処置
- 手術翌々日の処置
- 手術から数日後の様子
- 粉瘤ができたら早めに処置すべき!
- 粉瘤手術から数日後の傷跡の様子(写真あり)
粉瘤の処置は何科?
実は背中のしこりに気がついた時にインターネットで調べていました。多分、粉瘤というものなのだろうと見当はついていました。自分で調べる限りでは、放っておいても治ることはなさそうでした。
じゃあ病院に行くかと思い腰をあげたのですが、ここで疑問が。
「粉瘤って何科に行けばいいんだろう?」
ネットで調べるとどうやら皮膚科か整形外科らしいです。手術をするのだったら、手術設備がある病院じゃないとダメなようです。さいわいにも近所の皮膚科はその設備があるようでしたので、そこに行くことにしました。
粉瘤(ふんりゅう)の症状と原因
粉瘤はよくある症状らしいです。皮膚科の先生もわたしの背中をみた瞬間に「あ、これはですね」と粉瘤の説明をしはじめたくらいです。
症状
日常よくある病気で皮膚表面が半球状に盛り上がり、さわると弾力性のある袋状の皮下のしこりです。大きさは、直径1cm以下のものから数cmのものまで様々で、顔、頭、胸、背中、足底などにできます。強く押すとくさい粥状の内容が排出されます。成人男性に多くみられます。
原因
毛穴がふさがって、皮脂腺がふくらんできます。袋の中には皮脂、角化した表皮細胞などが一杯つまっていて、それが破れるとくさい臭いを放ちます。
粉瘤になる原因は詳しくはわかっていないとのこと。皮膚表面にくぼみができると、そこに袋ができて、垢などが溜まるそうなのです。
粉瘤の治療法はふたつあります
皮膚科へ行き、先生に診てもらうと、すぐに粉瘤だと診断されました。治療方法としては以下のふたつがあります。
- 穴を開けて内容物を出す(要するに手術)
- 薬を飲んで散らす
薬を飲んで散らせば、切ることはありませんが、再発の可能性は大きいようです。再発を防ぐには手術をするのがいちばんいいとのこと。
なんども病院へくるのはいやだったので、手術をすることに決めました。手術となれば、それなりの準備が必要なのかと思いきや、、、「今日、切ります?」なんて言われたりして。
そんな急に言われても心の準備ができてないし、かなり動揺したのですが、悩んでも仕方がないと思い、即日手術となりました。
手術の様子
そして通されたのは隣の部屋のベッド。簡易的なベッドです。とても手術室といえるようなところではありません。
地元では評判のいい病院で患者も多いですから、これが劣悪な環境ということでもなさそうです。手術ときくと大袈裟に考えてしまいますが、メスでちょこっと切る程度のことのようです。
だとすれば、手術のための設備なんて必要ないですね。どこの病院でも処置してくれそうです。
「まず、麻酔しますね」
まずは麻酔です。これが一番痛かったです。
待つこと5分。麻酔が効いているのを確認して、「じゃ、切開しますね」ってことで手術開始です。
背中の方でゴソゴソとやっているのですが、麻酔をしているので感覚もないですし、なにをしているのかもわかりません。
今回、僕が選択したのは「内容物を取り出す」という手術です。メスで切開し、内容物を取り出す。結局、人の手で行うんです。背中をぎゅーっとつままれ、その圧で押し出す感じです。
結構しつこく何度もつままれます。全て取り出すには必要な作業なのでしょう。痛いといえば痛いですが、全然我慢できる範囲です。
「袋も取れそうなんで、取っちゃいますね」
粉瘤は体内にできた袋に垢などが溜まっています。ということは、そこに袋があるということ。通常は、メスで切り開かないと袋まで取れないらしいですが、今回は運よくその袋も取り出せたようなのです。
この袋が残ったままだと粉瘤が再発する確立が高くなりますが、これで再発の可能性はぐんと減ったようです。
一般的な治療法(参考)
ちなみに一般的な治療法はコチラです。病院でもらったパンフレットからの抜粋です。
治療
処置が遅れて袋が破れ、皮表に繋がると細菌感染を起こして腫れあがり、激しい痛みを生じ膿が出つづけ、治りにくくなります。治療は、炎症を起こす前に外科的に原因となる袋を取り除きます。
外科的治療
赤く腫れる前に取ってしまう場合
- 角化した表皮のクズや皮脂などが溜まっている表皮角質層からできている袋をを手術で取り除きます。
- 抗生物質を服用し細菌感染を防ぎます。
赤く腫れている時に取る場合
- まず腫れてブヨブヨしている中心部をメスで切って膿を出します。強く圧迫しないこと。
- 抗生物質を服用して殺菌を殺します。
- 炎症が落ち着いた後、縮小して限局した腫瘍と一部肉芽化した部分を手術で全摘します。
手術後の処置
穴を開けて内容物と袋を取り出したあとは中を水で洗います。最後にガーゼをあててもらって終わりです。
ここまで要した時間は30分程度。大手術を予測していたのですが、終わってみれば手術といえるほどでもない処置でした。
日常生活の注意点
日常の注意
炎症を起こす前の早期手術が基本。赤く腫れている時は、休養をよく取って、しこりをさわらないようにする。
抗生物質や抗炎症剤などのお薬は自分で勝手に判断して止めたりせず、医師の指示通り服用する。
皮膚をいつも清潔に保つ。小さな傷でもよく消毒する。
手術当日の今日はお風呂に入らないよう言われました。背中を濡らさなければシャワーはOKだということ。
処方される薬
もらった薬は2種類です。服用は朝晩2回。バナンは抗生物質、ロキソニンは痛み止めです。
- バナン5日分
- ロキソニン3日分
明日また病院へ行き、傷口の消毒などをしてもらいます。
手術後の様子
手術後も痛みはありませんでした。
痛み止めにロキソニンを貰いましたが、気休めに一回飲んだきりです。
また、傷口は濡らさないようにということだったので、手術から3日間は気をつけながらシャワーしてました。背中を濡らさないようにシャワー浴びるのは意外と大変です。
手術から3日目くらいですかね、若干痒くなってきました。治ってきてる証拠なのだと思います。ずっと痒いわけじゃなく、たまに気になる程度なので、我慢できる範囲内です。
手術翌日の処置
手術後、2~3日は通院の必要があります。
手術した翌日にも病院に行きました。傷口にタンポンを入れられてるんで、それを取ってもらい、消毒、ガーゼ交換をします。
傷口のタンポンを取られるときは思わず声出るくらい痛いです。傷口をえぐられてるみたいなものですからね。タンポンとられてからしばらくはジクジクと痛みます。
次に先生の診察です。
「大丈夫そうですね」と粉瘤があった場所を揉みはじめます。粉瘤が残ってないか確かめているようです。これも結構痛いです。
最後に傷口の消毒とガーゼ交換をしてもらって処置は終了です。手術当日よりも翌日のこの処置のほうが断然痛かったですね。
手術翌々日の処置
手術の翌々日も消毒とガーゼ交換をしてもらうために通院しました。もうガーゼの必要はないらしく絆創膏をペタッと背中に貼られます。
絆創膏でしっかりガードされればシャワーもOKです。もうガーゼの必要もないから通院も必要なくなります。
今日もらったのが、自分で大きさを調整できるタイプの絆創膏とイソジン軟膏です。
イソジンゲルの効果・効能
[外皮用薬の適応症]皮膚・粘膜の創傷・熱傷・感染部位の消毒,手指・皮膚の消毒
手術から数日後の様子
手術後、しばらくずれば傷跡はかさぶたになります。そのときが要注意ですね。かさぶたが取れないように細心の注意を払うべきです。
手術からしばらくすれば、粉瘤のことなんて、ついつい忘れてしまいます。僕の場合は背中だったので特にそうでした。
風呂に入っているときになにも思わずに背中をゴシゴシと洗ってしまったんですね。かさぶたがとれると普通にヒリヒリします。まあ、それもすぐに治りますが。
治ったと思ってもしばらくは気にするくらいのほうがよいかもしれませんね。
粉瘤ができたら早めに処置すべき!
手術といっても実際はそんな大げさなものではなく、サクッと切る程度です。なので、違和感を感じたらさっさと病院に行って切ってもらった方がいいと思います。しかし場合によっては縫合が必要だったりするみたいなので、そこは自分自身とよく相談をして下さい。
粉瘤手術から数日後の傷跡の様子(写真あり)
(以下、粉瘤手術後の写真があります。生々しいかもしれません。ご注意下さい)
この写真は 治りかけくらいの時だと思います。傷跡は生々しいですが、手術直後にきちんと処置をすれば、気にならない程度まで回復します。
術後のケアが大事ですね。