ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

リトル・フォレストから学ぶミニマリズム

リトル・フォレスト 夏・秋 [DVD] 

リトル・フォレスト

 

“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は一度都会に出たけれど、自分の居所をみつけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から、毎日の食事をつくる。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん、栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春はふきのとうを使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ。四季折々に様々の恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。時に立ち入りながら、自分と向き合う日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく……。

 

この映画は、2014年8月30日に夏・秋編が公開され、半年後の2015年2月14日に冬・春編が公開されています。

 

真似たくなるレシピ満載

米サワーというものがでてきます。畑仕事を終えて汗だくになったいち子が冷蔵庫から米サワーを取り出し、一気に流し込む。「もう一杯。」といって二杯目。実に美味しそう。

 

真似してみたのが、パン・ア・ラ・ポム・ド・テール。とはいっても、いつもホームベーカリーで作る食パンに茹でたジャガイモを混ぜただけ。コレが正解。包丁で切るのが大変なくらいなやわらさか。それでいてモチモチ。うん、これもおいしい。定番にしよう!

 

2015年9月23日追記 こんな感じです↓

リトル・フォレスト

 

他にも、クルミご飯とは手作りウスターソースとか真似してみたくなるレシピが満載です。食べることに手間ひまかけるとあっという間に時間が過ぎていきます。パン作りもうだし、煮込み料理で灰汁をとってる時間なんかもそう。なんとなく鍋がグツグツいっているのを見てるだけなんですが、時間は過ぎます。

 

栗の渋皮煮の話もでてきます。わたしの得意レシピです。一度にたくさん作るので、おすそわけするのですが、なかなか好評。ま、本人目の前にして、まずいって言えないですよね。渋皮煮も相当時間がかかります。けど、一心に栗の皮を剥いている時間が好きだったりします。

 

命をいただくこと

この映画はただ食べるということだけではなく、命をいただくことの意味も考えさせられます。とってきたイワナはまず頭を叩き気絶させたあとで串にさします。口の中からググッと串を刺すシーンがあります。

 

合鴨はヒナのときから育て、合鴨農法として田んぼに放ちます。田んぼを泳ぎ回っているカモの姿はとてもかわいい。その後、カモを一羽網で捕まえ、さばきます。毛の一本一本を取り、包丁で解体していく。スーパーで肉を買うときってそんなこと考えないですよね。生きているものを殺し、さばくなんてとても自分ではできない。自分ではできないことを人にやらせて、自分は生きているんですよね。