ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

月十万もあれば普通に生活できそうな気がする

群よう子

勤め人のときの癖が抜けずに、ひと月の生活費十万円の掟を破ってしまい、あっという間に貯金が底をついてしまうのではないか、我慢できないほど服やバッグが欲しくなるんじゃないかと心配していたが、それは全くなかった。(中略)あまりにも物がいらないので、びっくりしたくらいだった。  

「れんげ荘」より

 

ひと月いくらあれば生活できるか?

わたしも毎月いくらあれば生活できるのか?を計算したことがあります。極限の生活ではなく、普通の生活を想定しました。

 

  • 電気 ¥1,800
  • ガス ¥2,000
  • 水道 ¥2,200
  • 通品費(フレッツ光・プロバイダ) ¥5,900
  • スマホ ¥7,100
  • 食費、雑費 ¥18,000
  • 交通費 ¥4,500
  • 散髪(カットのみ) ¥4,000

 

合計¥45,500。どうやら月5万もあればやっていけそうです。

 

月五万円生活の前提

自炊前提です。旅行とか飲み会とかはしない想定。生活必需品以外は今でも買わないので、それは現状と同じと仮定。ネット、通信費、スマホは現状のままで。これらはもう少し節約したいところです。交通費は車のガソリン代。散髪はカットのみを前提にしていますけど、実際にはこれの倍かかっています。家賃がいらないのが助かっています。

 

年ベースで生活費を考える

年ベースで考えるともう少し出費が増えます。固定資産税、車の維持費。服も全く買わないというわけにもいかないでしょう。病院は行かない想定です。あ、歯だけは大切にしたいんで、年4回のメンテナンスは実施することにしましょう。そう考えても月十万もあれば普通に生活できそうな気もします。

 

禁欲的に過ごすのは好きではない

いくら限られた予算、それも絶対に収入がなく貯金取り崩しで生活しているといっても、禁欲的に過ごすのは好きではない。食事の質にも気をつけるし、コーヒーだってお茶だって、多少、奮発してもおいしいものを飲みたい。洋服もいくら通勤や外出する用事がないからといって、いつも同じではやはり気が滅入る。

「れんげ荘」より

 

わたしも別に質素な生活がしたいわけではありません。自分軸で生活をしたいだけです。流行とか他人に振りまわされるような生活は送りたくない。自分で選んでいるつもりでも他者にうまく誘導されていることってありますからね。社会に依存せず、自分に依存する。人は人。自分は自分。

 

自分自身で納得できればそれでよい

服装に関しては無頓着な人もいるが、キョウコはそうではなかった。流行は追いたくないが、やはり服を変えることによって、楽しい気分になりたいのだ。

「れんげ荘」より

 

モノに拘るつもりはありません。ただ自分自身で納得できるモノで暮らしたい。服はそれなりの品質のものがいい。けど、日用品とかキッチン道具とかはそれほど拘らない。もっているモノ全てが100点じゃなくてもいいんです。95点のモノもあれば30点のモノもある。30点のモノでも使えれば十分。親から引き継いだモノも相当数あります。使えるうちは使いたい。ムダにしたくない。そんな感じですね。