ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

今の僕の生活は誰かにとっての理想の生活なんだと思う

理想

今の僕の生活は、誰かにとっての理想の生活なんだと思う。

 

わりと穏やかに生活できている。仕事も波はあるもののそれほど忙しくもない。人間関係も、、、まあ、こんなもんじゃない?都会ではないが、ド田舎でもない。なんてことはない普通の街での普通の暮らし。庭がある。木々に囲まれている。自然を相手にすることができる。よくある郊外型店舗もたくさんある。スナックもキャバクラもある。行かないけど。

 

前にリトルフォレストという映画をみた。GYAOでもやってて、このブログでも紹介したことがある。その映画を見て、いい生活だなと思った。でも、自分の生活をふりかえってみると、実はリトルフォレストに近いスローライフを送っているんじゃないかと思った。

 

戦火の中で暮らしている人たちにとっては、僕の生活はまさに天国だと思う。隣の家の塀が崩れ落ちてるなんてこともない。空襲があるわけでもない。戦車が走り回っているわけでも、銃を持った男たちがたむろしているわけでもない。

 

平和っていうのは今の日本のことだと思う。日常で戦争を感じることはない。法律とか戦争の空気とか積極的平和主義とか、よくわからないけど、今のところ平和だと思う。自由で平和でなににも縛られていない。多分、働かなくても誰からも文句は言われない。実に自由だ。

 

「平凡でなにが悪いの?いいじゃない、平和で。」と思う。特別いいこともないかもしれないけど、特別悪いこともない。特別いいことがあったらね、その先の更にいいことを求めるようになるんだと思う。それは物欲にも同じことがいえるはず。ちょっと変わった消しゴムを貰っただけで嬉しかったはずなんだけどな。

 

上があることを知ったとたん、感情は揺さぶられる。物欲は転がる雪玉のように肥大化していく。いったん転がり出した雪玉はもうひとりでは止められない。自分よりもはるかに大きくなった雪玉は大切なモノを次々となぎ倒し、最後はぶつかって雪のかけらになる。白さを失った薄汚れた雪のかけらとなる。

 

なににぶつかったんだ?人々は心配そうにのぞきこむ。人々は僕を覗き込む。そうか、誰にも止められない大きな雪玉は僕にぶつかって止まったんだ。痛いよ、勢いよくぶつかってきやがって。

 

平凡でなにが悪いの?いいじゃない、平和で。

 

そうだね、確かにそうだ。平凡で身の丈にあった生活がいちばんいいんだと思うよ。