母の日が関係ない日になって久しい
「そういえば母の日が近いんだっけ?」と思ったのは花屋の店頭でカーネーションをみたから。
最初はピンとこなかった。なぜ、こんなにカーネーションだらけなんだ?と。あぁ、そうか、母の日か、と。
で、母の日っていつなんだっけ?と調べるとこの日曜日に終わっていたらしい。
母の日が僕にとってたいして意味を持たなくなってから久しい。父の日はもともと意識すらしていなかった。
父の日ってなに送りゃいいのさ?ネクタイをする父ではなかった。子どもだった頃の僕がタバコや酒を送るのもなんだか違う気がしていた。じゃ、肩たたき券か。
母の日も父の日もそれほど盛大じゃないからありがたい。イベントごとって盛大であればあるほど疎外感も大きい。その輪の中に入ってしまえばいいんだろうけど、それも好きじゃない。
まあ、そんな気持ちも近年ではだいぶ薄らいできたけど。
祝日のおおかたが僕には関係なくなってきている。
元旦、成人の日、こどもの日、敬老の日。
おじいちゃんおばあちゃんたちももういない。
昭和の日やみどりの日はゴールデンウィークにまぎれて意識すらしてないし、山の日、海の日に関しては意味がわかんない。
春分の日、秋分の日にお墓参りに出かけるくらいか。それすらも遠くに引越してしまったら叶わなくなる。
天皇誕生日はなんとなく祝ってあげたい。天皇様はいい人そうだから。生き方って顔に出るんだなぁってのは、あの方々を見るたびに思う。けど、大変そうなのもみていて思うことで、引退制度ができてよかったと思う。
売れ残ったカーネーションってのはどうなるんですか?やっぱ廃棄?居酒屋の食べ残しの料理と同じ?
安売りされたカーネーションを店頭で見かけて、お小遣いを奮発して「ちょっと遅いけど、はい、母の日」なんて光景も浮かんだりする。
多分そんなおかあさんはしあわせなのだと思う。
僕にとって母の日ってのは、ちょっとさみしい日。