沢渡あまね「システムの問題地図」を読んでの感想
元上司から紹介された一冊。基本的にはよくあるシステムエンジニアの愚痴本。これ紹介するほどか?確かに「あるある」ってなるけど、じゃあどうすればいい?ってところが具体的にみえてこない。
本当に役にたつシステムをつくるには現場とのコミュニケーションを大切にしましょう、だってさ。うん、その通りだね。これはどんな仕事においても大事。わかってる、よくわかってる。でもさ・・・。
なんでもかんでもシステムで処理しようとしない。そうだね。その通り。でも、それをどうやってはねつけりゃいいのさ?僕みたいにきっぱり断ることができる人ならいいけど、やれと言われたら断れない人もいるわけさ。
と、まあ、僕からすれば、あまりどうということもない本です。「システムあるある本」を読んで、自分の気持ちを代弁してくれた気になってストレス解消!になるなら、こんな本も役に立つと思います。
自分のまわりを見ていると、確かに火を吹く案件というのは多い。ひと昔前のシステムエンジニアが担当になるとダメね。過去の実績にこだわって今のシステムをつくろうとするから時代遅れになる。いまどきそんな考えのシステムはないよ?と。
僕の上司はこの本からなにを学んだのだろう?