海外のミニマリスト本四冊を読んでみた
海外のミニマリスト本を四冊を読んでみました。いずれも共通しているのは本当に大切なことに集中するために余計なこと、モノを手放すことの大切さを語っている点です。
これが理解できている人であれば、以下の記事もこれらの本も読む必要はないと思う。その人にとって、それを読むことは大切なことではないはずだからね。
では、以下の本をご紹介します。
- より少ない生き方
- minimalism
- 減らす技術
- エッセンシャル思考
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
著者はジョシュア・ベッカー。妻と息子の家族三人(多分)暮らし。
ある休日。著者と息子は家やガレージの片づけをする。息子はすぐに飽きてしまい「パパ一緒に遊ぼう」と誘うもパパは片付けに忙しい。さみしそうにする息子。
山積みになったガラクタを相手にして、大切な息子を放ったらかしにしてしまう。そこでミニマリズムの大切さに気付いたのだ。
前半は精神論的な話、後半に具体的な片付け方法が書かれています。同じようなことが繰り返し書かれているので飛ばし読みでした。
全般通して物質的なモノに対する対応方法、考え方が書かれていますので「どうにかしてモノを少なくしたい」と考えている人には参考になるのではないでしょうか。
minimalism
30歳の男性二人組。自称、ザ・ミニマリスツ。もとは誰もがうらやむ高給取りでマキシマリスト。高級車を乗り回し、大きな家やたくさんの遊び道具を持ち、豊富な品々に囲まれていた。そのためにたくさん働いていた。でも、ちっともしあわせじゃなかったっていうよくある話。
結果、仕事をやめミニマムな生活に落ち着いているという。そんなふたりのブログをまとめたのが本書。意識高い感じの二人組でしょうか。
余計なものが減ると意識は自分自身に向かいます。
- 今を生きる
- 心の健康
- 成長
- 貢献
- パッションとミッション
- 行動を起こす
- 変化と試行錯誤
目次を書き出してみました。ホリエモンの本が好きな人であれば面白く読めるのではないでしょうか。
減らす技術
著者は2007年世界ブログ総合大賞を受賞した人。けど、僕は最初の数ページを読んだだけでやめました。だって同じようなことが繰り返し書かれているだけなんだもの。
本書はモノだけに特化としてるわけではなく、あらゆるものに対してシンプルイズベストを唱えているものです。
今のわたしたちにはやることが多すぎる。だから「制限」をしようという提案。僕はこれを実践できているのですね。「やりたいこと」はあるけど「やるべきこと」はそれほど多くない。
特に仕事上に関してはうまくできていると思う。無駄な会議には出ない。無駄だと思えば退席する。
「なんのためにそれをするのか」という目的がわかっていれば、あとはそれを解決する方法を見つけるだけ。仕事ってそれほど複雑じゃないと思う(僕の仕事が単純なだけかも)
なにごともシンプルにという考えは僕の基本の考えなので、とても共感できる一冊です。それゆえ改めて得るものはなかった。
エッセンシャル思考
世の中の大半はノイズであるという考えは大いに共感。雑多な情報や誘惑をいかにシャットダウンするか。それはすべて自分の気持ち次第なのです。自分を守るラインは自分でひくしかない。
エッセンシャル思考とは「より少なく、より良く」を基本とする考え方。自分は今、正しいことをしているのかを常に考える。そのためには他人のいいなりにならないのが大切であるという考え。
非エッセンシャル思考とはその逆でとりあえずなんでも引き受けてしまうことをありだとする考え。その結果、なにが大切なのかわからなくなる。断り切れないタイプの人ですね。
その結果、自分を犠牲にしてしまいます。
無駄をバッサリ切るというのはとても難しいですね。株がまさにそう。損切はとても難しい。その結果、塩漬けになるという最悪なパターン。
モノを捨てるのも同様で「捨てたら損」という執着心がゴミ屋敷を生んでしまいます。
本当に大切なこと
なにを持つか、なにを捨てるかということ自体はどうでもよくって、自分にとってなにが大切かを知るために余計なモノはすべて排除するというのがこの四冊に共通することでしょうか。
日本のミニマリスト本には疑問を抱くことが多いですが、海外のミニマリスト本(たった四冊で判断するのもあれですが)は共感できる部分が多かったように思います。