ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

男仙台ひとり旅「定禅寺通イルミネーションの日」

仙台駅



年末年始は「北へ行ってみよう」と思ったのが12月はじめのこと。気楽なひとり旅。

 

年末年始のホテルはそれほど混み合っていないようでそれなりのホテルがお手頃な価格で提供されている。普通の週末よりも安い感じ。

 

とりあえず目的を仙台にした。会社の人が「とりあえず仙台には行っとけ」といっていたので。まあ、きっかけなんてこんなもん。

 

12月29~30日はうちでゆっくり過ごす日と決めて31日から2日までを仙台でなにかする日と決めた。

 

31日は移動を楽しむ日。どうせだから、仙台までの風景をじっくり観察してやろうと。いわきまで鈍行で行き、そこからバスで仙台まで。

 

 

 

年末年始の電車には誰も乗っていないのね。もともとこの駅を利用する人は少ないのか。自動改札化されていないこの駅。切符を買うのが、なんだか新鮮。

 

 

今の季節の風景って基本、茶色い。新緑の季節だったらこの10倍は楽しめるのだろうし、桜の季節だったらこの30倍は楽しめるのだろう。今回は1倍で楽しい風景を眺め続けた。

 

たいしてかわり映えのしない景色を見ながら、電車に揺られること二時間半。ただただ景色をぼうっと見ているだけだったが、あっという間にいわきについた。

 

いわきのうさぎ

 

いわき駅自体は立派だった。その周辺は年末だからということもあるのか閑散としている感じ。スナックやら怪しげなお店が多かったので、夜になると賑わう場所なのかもしれない。

いわき

 

14時20分発仙台行きの高速バスの乗車までは二時間ある。駅周辺をふらりとしてみる。お城の跡公園みたいのがあったので、そこを目指すことに。

 

公園にある池は半分くらいが凍っている。小石を投げてみるも見事に跳ね返される。カモがいたのでしばし戯れる。餌をやる人がいるのだろうか。僕がたたずむとカモたちがいっせいに寄ってくる。

 

ごめん、僕は餌持ってないんだ。

 

かも

 

公園自体はどうってことなくて、お城の跡らしい石垣がそこにあるだけ。大雨により三度も崩れてしまった経験があるお城らしい。

 

そんな感じで時間を潰して、高速バスに乗車。ほとんどは帰省らしき人。まあ、他人からみたら僕もそう見えたかもしれない。

 

高速バスの景色も電車のときのそれと変わらず。茶色い風景が広がっている。

 

僕はあのときからはじめて福島を訪れる。原発の近くも通る。なんてことはない風景のはずが、そのあたりを通るときだけは特別な思いだった。震災にいちどもあったことのない人間がそのように感じるのだから、大変な出来事だったのだと思う。

 

日はだんだんと暮れてゆく。仙台駅が近くなる。想像していた以上に都会な仙台。あの街よりもこの街よりも立派だなと僕が知っている街と比べる。当然、僕が住んでいる街などの比ではない。と同時に「どこもたいして変わらない」とも思う。

 

今日は移動しただけだったのだけど、とても疲れたので、お惣菜を買ってビールを買って部屋飲みしよう。

 

と、その前に行っておきたい場所があった。定禅寺通のイルミネーション。12月31日大晦日までらしい。

 

僕はふだんはイルミネーションを見にいくタイプではないんだけど、まあ、せっかくってことで。

 

イルミネーション

 

あんまりきれいにとれない。実際にはこの数倍も美しいです。そして人も多いです。イベンなんかもやっていて「今日の仙台のお客さん、最高だぜぇ」って声も聞こえてきて、あぁ、こういうのは僕は大の苦手なのです。

 

定禅寺通の半分くらいまで行って引き返して、そのまま今日の宿へ。どっぷり疲れた。

 

仙台駅で買ったデパ地下的な(地上二階にありましたけど)お惣菜を広げて、コンビニで買ったビールを飲みながら、絶対に笑ってはいけないを見る。安定のパターン。

 

そうこうしているうちにうつらうつらとし寝てしまった。多分、今年一番よく寝たんじゃないかと思うくらいに爆睡。除夜の鐘なんてどこへやらの2018年最後の日。