ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

桜切るバカ、梅切らぬバカ、僕の上司は・・・

桜

会社の隣に公園がありましてね、春になって少し暖かくなってきたから、昼休みに散歩してるんです。今の季節なんで桜も咲いてるんですけど、これが残念なくらいにきれいじゃないんです。

 

なぜか桜の木が剪定してあるんですね。桜切るバカ、梅切らぬバカって言うじゃないですか?桜って基本的には切っちゃいけないはずなんですよね。

 

それを切ってしまっているんもんだから、ものの見事に朽ち果ててしまっている。ボロボロになった桜の木。最後の命を振り絞ってなんとか咲いている数輪の桜の花。

 

数百本はあるであろう桜の木のほとんどがそんな状態ですから、悲しい光景ですよ。なぜ切っちゃったんでしょうねぇ。

 

剪定されていないであろう桜の木はきれいに咲き誇っています。幹もつやつやしていて美しい。こいつらは是非切らないでいただきたいものです。

 

わかっていない人間が下手に手を出すとボロボロになっちゃう。僕は今、ボロボロになりそうな状態です。まあ、実際はそこまでじゃないんですけど。そこは乗り越えようとしてるんですけど。

 

下手に手を出してきたのは僕の上司です。「君のそのやり方じゃ通用しないんじゃないか?」と。違うんです、通用するんです。むしろ僕のやり方じゃなきゃ通用しないんです。

 

僕の上司はいいことばかりを説明して無理やり現場にシステムを導入します。本人は無理やりのつもりはないのかもしれないけど。

 

とにかく実績が欲しい人なんですね。買ってきたものを現場に導入して、それで終わり。使い勝手なんて二の次なんです。導入することが目的なのですから。

 

現場に席をおいている僕としては、そういうわけにはいかない。現場の人たちの仕事をいかに楽にするかを考えてあげなきゃいけない。だから、僕は今の職場に呼ばれました。

 

今の職場の職制と僕の上司は同期らしいんですね。「君のやり方が正しいかどうか、同期のよしみで聞いてみよう」とヒアリングをした結果、僕のやり方が正しいと証明されました。

 

この上司はわかってないんだなぁと思います。でも、仕方がないです。現場を離れて久しいのですから。とっくに現場感覚なんて忘れてしまっているでしょう。

 

仕事の経験が浅い昔の自分だったら「上司の意見は絶対」だったんですけど、それなりに経験を積めば、なにが正しいのかはわかってくる。

 

必ずしも上司の意見が正しいとは限らない。むしろ上から見下ろしている人は下でなにが起きているのかなんて見えてやしない。

 

だから「見えなくなった上司はかわいそうだなぁ」と同情してあげると僕の気持ちは和らぐのです。