職場の引っ越しのその後、引っ越した先はまるで・・・
職場の引っ越しが行われた今週末。誰もその世話をする人がいなかったので僕が率先してその役を引き受けた。が、課長の一声で、その案は却下。
引っ越し当日、僕は出勤するつもりでいたが反旗を翻した。そもそも出勤命令なんて出ていないので、出ようが出まいが僕の勝手なのだ。
「どんなレイアウトになっているのかなぁ」と出勤したのが今日のこと。
「あぁ、アズ君、ホントにね、モノを運び入れただけだから」
と教えてくれたのは総務課長。そうか、でもそうなるんだろうな。適当な課長だからな、あの人は。
で、居室に行ってみると、想像通り。空いたスペースに机が並べられているだけだった。その他のレイアウトはなにも変わらず。
「モノを動かすのが面倒だから、そのまま机を運び入れただけなんだろうな」
僕はそう思った。動線なんてものは考えられていない。デッドスペースはある。作業性なんてものも全然考えられていない。本来、各自の机の横に設置すべきサイドデスクは壁際にならんでいる。しかもホワイトボードの裏側。
僕は先週の時点で諦めていたので「勝手にせい」とばかりに自分の荷物だけ整理をした。僕の荷物はカバン一つに余裕で収まるから、五分もあれば片付く。
まわりはモノでごちゃごちゃで、まるで倉庫の中で仕事をしているよう。そんなことはできるだけ考えないようにしようとするのだが、全く仕事に集中できない。
少しはまともなレイアウトにするのならまだしも、僕の案を却下しておいてこのざまか。職場環境なんてものは考えないのか。快適性を求める以前の問題じゃないか。
どんどんとストレスが溜まっていく。考えないようにすればするほど、頭が痛くなる。全く仕事の手が進まない。
「無理」
僕はあきらめてもとの居室に戻った。
「いやぁ、この部屋に置いてあるファイルがないと仕事にならないんで」
なんてのは言い訳。あの部屋にいたくないだけなのだ。
すぐに撤退するのはガマンできない人みたいでやなので、今週一週間はガマンするつもり。で、来週には元の居室に戻る予定。
この課長のいい加減さは昔から有名みたいで、それでも近年は少しはまともになったらしい。僕から言わせると「へ?どこが?」って感じなんだけど。
いちど、その人のことを嫌いになってしまうともうダメだね。僕は別にレベルの高い仕事をしたいわけじゃないんだ。ただ、普通にきちんと仕事をしたいだけ。
悪い人じゃないけど、きちんとできない。根本的に僕となにかが違う。それを変えようと思っても無理だってことはわかっているんで、僕は退散するつもり。逃げるが勝ち。