ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

北海道ひとり旅の四日目 日本最北端の稚内へ

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旅も後半。いよいよ台風のゆくえが気になる。気になって眠れやしない。今の時間は朝の3時半。外ではカモメが鳴いている。いかにも北の地にいるって感じ。

 

旅の四日目は旭川から道央方面である富良野に行きました。途中で山越えをするという珍しい列車です。アップダウンがまるでジェットコースターのよう?そこまでスリリングではありませんが、列車の先頭に立ち、窓の外を眺めていると楽しかった。1時間20分程度なので立ちっぱなしでも、まあ、なんとかなります。


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車掌さん越しの線路。特に電車好き!ってわけでもないんだけど、それでも楽しい。

 

この列車もワンマン運転で(北海道はワンマンが多い!)来た列車でそのまま引き返します。とはいえ、40分の乗り換え時間がありますから、少しはゆっくりできます。時間的にちょうど昼食時だったので、パン屋へ向かう(どこかに食べに入るほどの時間はない)ことにします。


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富良野駅のすぐ横にある公園でパンを食べる。その公園にあったオブジェ。はて、これはなんだろう?どうやらワイングラスのようです。噴水はワインを注いでいるイメージ。富良野はワインが有名らしく。初めて知りましたね、富良野ワイン。機会があったら飲んでみることにしましょう。「富良野、行ったことあるんだよねぇ」なんて言いながら。


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ふと横を見るとぶどうが植えてある!ぶどう越しの電車という風景もなかなか珍しい。ただ、なんのアピールもしていないもんだから観光客の誰も気づいてはいない。小粒のぶどうだからきっとワイン用。食べても美味しくはないはず。

 

そして、1時間20分をかけて再び旭川に戻ります。旭川からは特急サロベツに乗って南稚内まで。乗車時間は3時間40分くらい。僕は今回の旅行で、北海道は広いんだということを体感しに来たんだと思いました。知識で知っていることと体感したことは全然違う。CDで音楽をきくこととライブに参加することが全然違うことのように。

 

旭川→南稚内の道中も自然がいっぱいでした。天塩川と平行する形で列車は走ります。きれいな川が道内のいたるところにあるのも動物が多い理由だと思った。きれいな水がなければ生きていけないものね。この路線でも何度か鹿を見かけました。クマいないなかと思って注意して見てたんだけど、見かけなかった。それはそれで安心なんだけど。


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列車の中でウツラウツラしている間に着きましたよ、南稚内に。ここも駅前だというのに寂れ感がすごいなぁなんて思ったり。北海道で生まれ育った人には悪いけど、ここで生活するのはきついなってのが僕の正直な感想。冬になれば雪はすごいんだろうし(僕は雪道が大の苦手)娯楽的なものがなにもない。南稚内の駅前にプリクラセンターみたいなのがあった「あぁ、これがここの娯楽なのね」なんて思った。僕には不便すぎる。閉塞感に耐えられないと思う。それは5月に新潟の佐渡島に行った時も同じことを思った。地方はこうやって廃れていくのだろうか。

 

僕は今回、稚内になにをしにきたのか。それは「僕って日本の最北端、稚内に行ったことあるんだよね」っていう実績を作るためだけだった。なので観光的なこともほとんどしない。っていうか車がないと駅周辺から身動きがとれない。本当は海の方まで行ってみたいけど、それは列車からでも確認できるし。稚内は夏でもこんなに涼しい(明け方は寒いくらい!)んだってことを実感できただけでもよかった。なんだかんだと来てよかったと思う。