ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

大阪府庁でパソコンを午後6時半で強制的にシャットダウンするという件について

大阪府庁でパソコンを午後6時半で強制的にシャットダウンするという件について。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

これは働き方改革とはならないと僕は思う。根本的に仕事の量が減っていない(と思われる)からだ。だが、自分の仕事を見直し、効率的に仕事を行えるようにするというのは容易ではない。それができるのなら、とっくにやっている。

 

組織としての仕事のやり方を変えないと無駄はなくならない。それにはトップの決断と推進力が必要。そして、実際に推進する人が必要。僕は実はその役割だったりする。

 

どう考えたって無駄だと思える仕事でも、なくしていくことは難しい。それを仕事にしている人がいる限りは。それを仕事にしている人からすれば、今まで自分がやってきたことを否定されるのと同じこと。否定されていい気分になる人はいない。少なからず抵抗する。

 

「データをまとめる作業自体に意味はないですからね。まとめたデータをどう解析していくかってところからが本当の仕事だと思うんです」

 

こういったあとに僕は「あぁ、言葉のチョイスを間違えたな」と思った。「あなたがやっていることには意味がない」といったのと同じだからだ。案の定、その人は反論した。

 

「でも、自動で出てきたデータを見ても、よくわからないと思うんですよね。自分の頭で考えながら、頑張って自分でまとめないと・・・」

 

そうか、あなたはネットでぐぐるよりも国語辞典を引きたいタイプなんだね、と思ったりもしたが反論はしなかった。出てきた数字の意味がわからないなら、その時は自分で電卓を叩いて計算してみればいい。いくらなんでも、全く意味がわからないなんてことはないだろう?わからないのは数%に過ぎないはず。その数%のために莫大な時間をさこうっていうのか?

 

大阪府庁の件に戻る。会社のパソコンが使えない。終わっていない仕事はまだある。では、どうするか。会社のパソコン以外で仕事をする。そういう選択肢になる。

 

「会社のパソコンが6時半以降は使えないので、締め切りまでに仕事が終わりませんでした」ということが理由として通れば問題はない。でも、この理由はきっと通らないから問題が起きる。問題が起きて困るのは自分だから、どうにかしようと考えるよね。

 

さて、どうするか。「家に帰って仕事をしよう」とこうなる。

 

僕の会社が個人パソコンのログインログオフ時間で勤怠管理をしはじめた頃、共通パソコンの台数が増え始めたという謎の現象が起こった。抜け道を探すのが得意な人は意外と多い。

 

持ち出し禁止の会社情報を個人のUSBで抜き取り、自宅で仕事をする人も増えた。個人パソコンにはセキュリティソフトを入れていないという人も意外と多く、別の問題も抱えるようになった。

 

みんな真面目過ぎるのだと思う。そこまできちんとやらなくてもいいじゃないかって思う。だけども、そこまでやらないとクレームをつけられて、ますます面倒なことになってしまう。

 

なんだ、問題なのはクレーマーじゃないか。