ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

賽の河原の地蔵菩薩

賽の河原。この職場。

 

さいのかわら【賽の河原】

  1. 死んだ子供が行く所といわれる冥途の三途の川の河原。ここで子供は父母の供養のために小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼にくずされる。そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという。
  2.  むだな努力のたとえ。

 

「この三連休でやったことはなんだったんだ」と同僚は嘆いた。仕事のスケジュールが変更になり、この三連休で準備したことが全てパアになったらしい。

 

この職場では日常茶飯事の光景である。

 

それでも誰も文句を言わずに小石を積み上げる。夕方になるとどこからともなく鬼がやってきて積み上げた小石を蹴散らしてゆく。

 

鬼退治をしようだなんて発想が誰にもない。夕方になれば鬼がくるのはわかっているはずなんだけど、その現実を見ようとしない。

 

僕は地蔵菩薩になれるだろうか?