ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

褒めて仕事を進める

今どきの若い人っていうのは素晴らしいなぁと思うことが多々ある。

 

システム構築を終えたら、とりあえず仮運用して検証をしなければいけない。そこで不具合を見つけ出したり、使い勝手を検証してもらったり。今回、僕はその検証者に若手ふたりを指名した。

 

「システム検証を終えましたので誰か検証者を選定してください」なんて現場の上長に頼むと、たいていは中堅どころの人間を選任してくる。が、選任される人間ってのは他にも多くの仕事を抱えていたりする。システム検証なんてやってもやらなくてもいいと思われているのか、どうしても後回しにされてしまう。

 

「忙しいんですよね」

 

忙しいという言い訳をする人間はどうにもならない。それを理由にやらないのだから。忙しいなら、引き受けなければいいのだ。断る勇気がないだけだろう?

 

そこで今回、僕は上長に直接相談することなく、まずは若手に直接お願いをしてみた。

 

「いいすよ。わかりました」

 

10分程度の操作説明だけで、どんどんと検証を進めてくれる。こちらの説明に逆らうこともしない(年配になるほど、ああだ、こうだ、と口だけ達者で一向に仕事が進まない人が多いのだが)

 

上長には事後報告でこのことを伝える。

 

「じゃんじゃんと検証を進めてくれています。彼は優秀です。」

 

自分の部下を褒められて悪い気はしないだろうから文句を言われることもない。本人にも「君はすごいねぇ」とあからさまに褒める。すると仕事のスピードはますます上がっていく。認めてあげるということは大切なことで、それがやりがいに繋がればこんなに嬉しいことはない。明日も頑張ろうね。